☆☆写真講義☆☆ 応用理論編
写真の限界
nakagawa shigeo 2004.6 2010.3.14
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写真表現ゼミ 2011.8.21

写真の限界

写真のことを考える枠組み作りが、京都写真学校の仕事です。
そこで今日は「拡大する写真の現場」から写真の限界をとらえてみます。

写真ってけっきょく物質としてあるものしか写らないんです。
すごく当然当たり前のことなんですがそ~ゆうことなんです。
だから写真の限界ってのは物質でないものは写せないってことです。

物質としてあるものは写真にすることができる。
宇宙の写真があります。
コンピューター処理して目に見える宇宙の姿の写真があります。
人体内部のミクロな物質を撮った写真があります。
遺伝子とかの写真です。

そうなんですね、写真に撮られるものってマクロからミクロまで
科学技術開発のおかげでもう際限なく拡大深化しているんですね。

1852年にパリで出版されたマキシム・デュ=カンが撮ったエジプトの写真からはじまって
写真は遠くのものを近くへ引き寄せる役割をになってきたんです。
旅行記や冒険物語として多くの記録を残してきたんです。

いつもその時々の写真の限界に挑みつつここまでやってきたんですね。
宇宙深部や人体内部の深~いところまで写真に撮られてきたんです。

でも見えるものしか写らないという原則は崩せないです。
これが写真の限界なんですね。

でもでもでもですね、写真は見えないものを見せようとしてきたじゃないですか!
表現っていうのは見えるものの背後にある見えないものを見せることじゃないですか?
なんか、ややこしくなってきたな~。

このややこしいところを検証していくのが、
新しい写真学校の役割のひとつかな~
そんなふうにも思っています。
nakagawa shigeo 2004