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自分を生成させてきた過去ってもんが整理できるなら、どんなもんかと問うてみます。もし、あのとき、こんなことしてたら、こうなっていたんじゃないか、なんてことは言わない。あるのは、選んできた道筋だけなわけで、モノとして残っている痕跡を辿る、このことです。たまたま、ブックカバーをフェースブックで紹介するという遊びが、まわってきたのです。これも、結局は、その人独自の展開で、基本七冊を選んで表記していく、でした。ぼくは、これをいい機会だととらえて、まだ手元に残っている本を表記しました。

その時代の、その人が、影響を受けた書籍で、ぼくは二十歳前後に読んだのを選んだ。七冊にとどまるわけではなく、読んだ本を軸に、自分史を構成してみようと思ったのです。ただいま、制作中、第二弾をこのあとすすめていくのに、カバーを写真に撮りました。今の時代だから、スマホで写真を撮って、そこからフェースブックにアップできるんです。画像がいとも簡単に扱えるし、すでに始まっているけど今後は動画が主流になるのでしょう。すでにYouTubeがあるし、インスタグラムでも動画が載せられる、そういう現在です。

技術の進化拡大で、どんどんと表現する枠が変化していきます。その進化にあわせて、表現される内容も変わってきて、それぞれの現在が記録されます。作家はこのことを意識して作品創りをしないといけないし、時代を取り込まないといけない。技術面、テクニカルもそうですが、なにより「何をテーマとするか」、ここです。何をテーマにするか、という議論が、いつの時代にも、あまり活発ではない気がします。このことを主に語り合う、そういう場が必要なんだろうと、痛感しているところです。