_20200625_161423
もう10年も前に花を撮っていた時期がありました。
ホームページ<花と小説>をつくったのが2010年4月だから、その当時です。
日本の美、この意識で身の回りを見てみると、着物があり花がありました。
日本の風土のなかで育まれ培われてきた感性、感覚に興味が向いていたのです。
大きくは文化とか文明とかの枠で、西欧ではない東洋の日本、ここに注目したのです。
写真や文学の素材として、花は色艶文化の中心軸でもあるかと思うのです。

ぼくが生まれたのは1946年、戦争が終わった翌年です。
戦後、西欧文化というよりアメリカ文化が日本文化のうえにかぶさります。
ぼくの感性はアメリカ文化に晒され、アメリカが日本よりも優位、の感覚がありました。
日本の美、これに興味を持ちだしたのはかれこれ50歳になるころでしょうか。
世界史の文明のひろがりから文化の変容を、それとなく意識しだしたのです。
日本の文化、とくに色艶もの、源氏物語から始まる情の物語に惹かれてきたのです。

花は女の象徴で、桜、牡丹、芍薬といった花たちから桔梗や撫子といった花、雑草の花。
見渡してみると花がいっぱい、それの図鑑的に撮りだして、その延長線上に小説です。
小説で、映像を越えるイメージで、ひとの情をどこまで刺激できるか、です。
イメージの領域で、絵画と写真は比較かんたん、アダルト動画とアダルト小説はどうか。
近年は動画の全盛期で、まだまだ高精度の画像が現れて、発展していきます。
それに対抗する文章の世界は、どうなのか、これがぼくの関心事では、あるのです。